老猫専科後半、無事終了しました。


後半は老猫さんへの寄り添い方からスタート。


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日常のケアの仕方を動画で學ぶのですが、お伝えしたいのはやり方の技術だけではありません。

手の温かさ、落ち着いた深い呼吸、関心の向け方、やってあげなくちゃという義務感ではなくその一瞬共に過ごせている時間のいとおしさ、感謝、など..
もっともっと大切なことがたくさんあります。

コーミングの動画だったかな?
南里さんの小さな鼻歌を、私は聞き逃しませんでしたよ(笑)



野生では単独行動の多い猫ですが、家の中では大いに家人の影響を受けます。

「愛」が「圧」になっていないか?

実際、闘病で長らえていた猫に
「もう頑張らなくていいよ」と声をかけると間もなく息を引き取った、という話を何度も聞いたことがあります。


頑張らなくていいよ、

と言うことはとても勇気がいります。

猫からの「じゃ、またね」のタイミングに、「うん、またね、ありがと」と笑顔で言えるだけの日々の積み重ねがいかに出来るか。

その日々の暮らしを學ぶのが、猫の學校であり、老猫専科なのです。



実は今回の受講者様の中に獣医師さんがいらしたのですが、猫巡礼の時間の中で「早めにこういうことを學んでおくことで普段の動物との向き合い方や気持ちの持ち様が大きく変わると思う、参加して良かった」というご感想をいただきました。

最新の獣医療の現場にいる人たちと飼い主側との心のギャップなど、その場にいらした皆さんにも響いたことと思いますし、愛猫との終末期に医療の手を借りるとき、飼い主としてこの後どう過ごしていきたいかを率直に伝えることが、あるいは獣医さんを育てるといことにも繋がるのではないか、という思いに至りました。
(猫の學校でも獣医師さんとのつきあい方に触れています)


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猫巡礼88では、参加者様から雑誌「猫びより」の過去の記事をランダムに選んでもらったのですが、奇しくも老猫特集の時の内容に当たり、南里さんが看取ってきた猫たちの生きざま、全うしたミッション、最期の時について、たくさん語っていただきました。

元の飼い主さん亡き後、自分に課せられたミッションを全うして旅立った猫さんの顔は、まるで安心して微笑んでいるかのよう。

写真を見る皆さんのお顔も、温かく優しい笑顔でした。


猫巡礼も老猫専科も理想や想像のお話しではなく、リアルな体験の語りばかり。

南里さんご本人もその時々の気持ちに戻ってお話ししてくださるので、とても心に染みますし、やはり涙なしでは聞けませんでした。

壮絶であったり、温かかったり、あっけなかったり、抜けない痛みであったり...


なかなか私の少ないボキャブラリーでは伝えきれません😢

「さよなら、またね」の瞬間が少しでも温かく充実した時間になるよう、猫さんが若いうちから実践していただきたいことがたくさんあります。


また大阪でも必ず開催しますので、どうぞ皆様、お話聴きにいらしてくださいね。

開催決定、楽しみにお待ち下さい(^-^)




本日の写真は...

猫巡礼の時にしれ~っと出て来て、カリカリを少し食べ、またしれ~っと消えていった我が家の不思議くんこと、小竹♂

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最後までお読みくださりありがとうございました。